するめを食べながら覚え書き
・10月3日(UTC・JST)、台風19号誕生
19号は、18号が日本に上陸する2日前にミクロネシア近海で誕生。
名前は、事前に決められているリストにしたがって、マカオの言葉でスズメバチを意味する『Vongfong(ヴォンフォン)』が与えられました。
→ 気象庁|台風の番号と名前
・カテゴリー5、スーパータイフーン化
10月7日(UTC、EDT)に、アメリカが台風19号の規模をカテゴリー5のスーパータイフーンに認定。
これは、2005年にアメリカ南東部に上陸し、死者・行方不明者合わせて1800人以上、住居に壊滅的な被害をもたらしたハリケーン『カトリーナ』のカテゴリー3を越える規模でした。
(※上陸前の最大規模はカテゴリー5)
→ サファ・シンプソン・ハリケーン・スケール - Wikipedia
→ ハリケーン・カトリーナ - Wikipedia
・ISSからの映像・画像
以下は国際宇宙ステーションISSから撮影された19号です。
Image Credit:Super Typhoon Vongfong Seen From ISS - YouTube
これを見た時、「(゚A゚;)これは、相当ヤバいのでは?」と危機感が急に出てきましたが、日本を横断する頃にはカテゴリー1前後まで弱体化したので、ホッとしました。
→ Super Typhoon Vongfong Seen From ISS - YouTube
ISSから見える地球の映像はUSTREAMで生配信されているので、軌道と時刻のタイミングが合えば、リアルタイムでも見れた様です。
→ ISS HD Earth Viewing Experiment - USTREAM
他にもTwitterではNASA公式アカウント、宇宙飛行士のアレクサンダーさん、野口さん等が19号の画像を多数ツイートしていました。
#SuperTyphoon #Vongfong is enormous even on a global scale. #BlueDot https://t.co/dp9q0SFiB5 pic.twitter.com/1YYw2AA2Zf
— Alexander Gerst (@Astro_Alex) 2014, 10月 12
雲で地表が見えない程の巨大さです。
The eye of #SuperTyphoon #Vongfong is 80 km across. Looks very dark in there. pic.twitter.com/se99y4WUv6
— Alexander Gerst (@Astro_Alex) 2014, 10月 12
台風の目のアップですが、説明が無ければ何の穴か分からなさそうです。
宇宙から見た台風19号(10月9日現在)、みなさまお気をつけください。“@NASA: Super Typhoon #Vongfong seen Oct 9. Latest: http://t.co/uFPHyYVgKt pic.twitter.com/a9ALXHY9ej”
— 古川聡 Satoshi Furukawa (@Astro_Satoshi) 2014, 10月 9
沖縄直前の19号の姿です。雲に切れ間が出来てきて、勢力がピーク時より落ちてきています。
Here comes Typhoon #Vongfong, meaning "the wasp" in Cantonese. #台風19号 の素顔。 pic.twitter.com/qb8R4OYc83
— Soichi Noguchi 野口 聡- (@Astro_Soichi) 2014, 10月 13
真上から見た台風の目のアップです。目の中に、しかめっ面の顔がある様に見えました。
19号の高解像度画像などは、以下のNASAのページでも閲覧する事が出来ます。
→ Vongfong (Western Pacific) | NASA
・台風のエリア別呼称
日本では『台風』と呼ばれている強い熱帯低気圧が、エリアによっては『ハリケーン』や『サイクロン』と呼ばれて居るのは知っていたのですが、詳しく調べてみたら興味深かったので、少しまとめておきます。
→ 台風とタイフーン:久保田キャスターブログ:NEWSアンサー:テレビ東京
→ デジタル台風:台風(タイフーン)・ハリケーン・サイクロン
エリアを考えない分類として
『最大風速32.7m/s以上の熱帯低気圧は、タイフーン・ハリケーン』
『最大風速17.2m/s以上の熱帯低気圧は、台風・サイクロン』
と呼ぶそうです。
『台風』は『タイフーン』に含まれますが、設定が違います。
海外では『台風=タイフーン』と混合して紹介される事で、誤解される事もあるそうです。
Wikipediaに1945年~2006年までの台風経路をまとめた画像があったので、それにエリア別呼称を追記してみました。
赤道と東経100度・180度を結んだ地域内が『タイフーン』、その他インド・オセアニア方面は『サイクロン』、アメリカ周辺が『ハリケーン』になります。
尚、『サイクロン』はギリシャ語が由来で、イギリス人の研究者ヘンリー・ピディントンさんが紹介した事が由来だそうです。
元ヨーロッパ領の影響が色濃く残るインド・オセアニア方面で『サイクロン』と呼ばれるのは、この事が関連しているのかもしれません。
・風速マップと天気図
続いて、18号・19号の沖縄直前での風速比較ツイートが興味深かったので、以下にメモしておきます。
台風19号を同じような場所にいたときの18号と比較してみた。19号でかい… pic.twitter.com/5hjPJGT1Xs
— 山中俊治 Shunji Yamanaka (@Yam_eye) 2014, 10月 8
この時点では、強風の範囲が18号の時よりも19号の方が大きいです。この後、徐々に海水温が下がった地域に突入。台風のエネルギー源である水蒸気が供給されにくくなり、他にも、北の冷たく乾いた風の影響などによって台風は弱体化しました。
「風速の可視化マップに天気図を重ねてみた」第二弾 VongFong(19号) の図 pic.twitter.com/q9v2s021OG
— 山中俊治 Shunji Yamanaka (@Yam_eye) 2014, 10月 10
こちらも同じ方のツイートで、前線についてとても分かりやすいなと思った合成画像の第二弾です。(※以下リンクは第一弾の18号。)
→ 山中俊治 Shunji YamanakaさんはTwitterを使っています: "風速の可視化マップに天気図を重ねて見ると、前線って何なのかがよくわかるね。 http://t.co/8q1Qo8YWs8"
・日米台風ルート予測
台風ルート予測も気になったのでメモっておきます。
気象庁(左)と米軍予報(右)による台風19号進路予想。微妙な違いが悩ましいです。 pic.twitter.com/ZnOhYIpavQ
— 竹内正浩 (@takeuchmasahiro) 2014, 10月 8
この段階の予測では米軍の方が正確でした。
昨日は一致していた気象庁と米海軍の台風進路予測がまたバラバラに。気象庁は紀伊半島上陸から名古屋直撃、米海軍は四国上陸から岡山直撃コース。http://t.co/qtSthAOQIg http://t.co/9EX2jgJkYy pic.twitter.com/Wse94IyygB
— 竹内正浩 (@takeuchmasahiro) 2014, 10月 9
上陸直前の予測は、どちらもハズレ気味です。
◆台風第19号(10/12 12:30更新) 日米予測が、ほぼ一致した様です 九州上陸が3時間ほど早くなっております 「GPV気象予報/気象庁」から3h毎の中心位置 リンク先 http://t.co/YL2suFBusi pic.twitter.com/rDpQALn12j
— BOPPO (@Boppo2011) 2014, 10月 12
こちらの方によると、上陸後の日米ルート予測は、ほぼ一致したそうです。以下が実際に通過したルートです。
→ 気象庁 | 台風情報
ネット上で、弱体化した19号に対して「ガッカリした」という声を結構目にしましたが、もしも、このルートをカテゴリー3以上の勢力で19号が横断していたら甚大な被害をもたらした事は間違いないので、弱体化してホントに良かったなと思います。
・赤外線画像・可視画像
日本の気象衛星「ひまわり7号」による赤外線画像は、現状の性能として衛星下4kmの解像度、可視画像は衛星下1kmの解像度で、高層の雲しか撮影できません。
(詳しくは以下ページ参照。)
→ 気象庁 Japan Meteorological Agency
その為、ニュースなどで表示される気象衛星の赤外線画像は、雲の上の方の形だけで、本当の雲の形を写しきれていないそうです。
【台風19号の立体像】気象情報可視化ツール Wvis(東海大)を用い、大型で非常に強い台風19号の姿を沖縄地方に接近予想の、12日3時の相当温位350Kで立体的に可視化してみました。しっかりとした渦が形成されており、暴風雨に要警戒 pic.twitter.com/phYLkNfQkm
— 大竹(気象予報士) (@ohtakepapa) 2014, 10月 10
想定される19号の立体像は、以上の様な形をしていたらしいですが、上層の部分だけ表示されていたという事になるかと思われます。実際どう違うのか、比較してみました。
まずは、ひまわり7号による台風19号の赤外線画像です。
上画像2014.10.08 15:00JST(08:00UTC) ※参考(14:17(JST) 900hPa・60m/s)
下画像2014.10.12 15:00JST(06:00UTC) ※参考(13:54(JST) 965hPa・50m/s)
→ 気象庁 | 気象衛星
→ JAXA/EORC台風速報 ※中心気圧・最大風速情報元
【速報】台風19号さん、遂に力尽きるか…。上:最盛期。下:今 pic.twitter.com/V0Si1nlnqI
— たると (@tarte2525) 2014, 10月 12
この比較画像を見ると、ピーク時と比べて勢力が相当落ちている様に見えます。続いてGoogle MapのCloudレイヤーです。
キャプチャー日時:2014.10.12 15:05JST
Image Credit:Copyright2014 NASA,TerraMetrics
ひまわりの赤外線画像とほぼ同じです。
(この雲データですが、出処が調べてみてもよく分かりませんでした。
恐らくは、アメリカの気象衛星のデータか、各国の気象衛星データを合成したものかもしれません。)
最後は、NASAの地球観測衛星AQUAの、中分解能撮像分光放射計(MODISセンサー)よる可視画像です。
→ Earth Observation Satellite - JAXA
→ Aqua (人工衛星) - Wikipedia
→ AQUA/TERRA[MODIS]衛星画像 ※参考:毎日更新されている画像
→ Vongfong (Western Pacific) | NASA
Image Credit: NASA Goddard MODIS Rapid Response Team
この可視画像に写っている姿が本当の19号の姿です。
台風の目が崩れてきていますが、雲が少なく弱々しく写った赤外線画像と比べて、まだ強そうに見えます。
・更新される脅威判定と海外お天気
今年の台風はどれも脅威でしたが、その点について分かりやすくまとまっているツイートが以下です。
13号「ここ数年で一番の勢力」 14号「1976年以来の大型台風」 15号「勢力は前回より大きい」 16号「100年に1度の規模」 17号「ここ数年で最悪」 18号「1950年以降最悪の被害といわれた2013年と同等の規模」 19号「観測史上最大の台風」
— ゲソふらい (@gesofry) 2014, 10月 8
冗談かギャグの様な文句が連なっていますが、このツイートについて「ボジョレーヌーボーみたい」というコメントが多数ついていて、確かにそうだなと思いました。海外のお天気サイトAccuWeather.comでは、19号の脅威範囲を以下の様に表示していたそうです。
台風19号は福島まで影響を及ぼしそう pic.twitter.com/yQQGO5cLNE
— アトムンク AtoMunch (@AtoMunch) 2014, 10月 11
シンプルで分かりやすい表示だなと思った中、表示されている日本の地名が気になりました。それは、災害による原発事故があった福島が表示されている事です。
あの原発事故で、福島は世界的に有名になってしまったのだな・・・と実感しました。
・体育の日に初の台風直撃
1964年の東京オリンピック開会式の日付を由来として、1966年に制定された祝日『体育の日』ですが、これまで台風の影響を大きく受けた事が無かったそうです。
果たして今年はどうなるのか、台風の動きに関心が集まりました。
台風19号、史上初?体育の日に上陸のおそれ。10月は平均すれば毎年のように台風の影響を受けているが、調べて見ると、体育の日に限っては、これまで台風の影響を大きく受けたことはない。 http://t.co/xd6grfuuLB
— 福岡のニュース (@TwitFukuoka) 2014, 10月 10
→ 台風19号、史上初、体育の日に上陸のおそれ(杉江 勇次) - 個人 - Yahoo!ニュース結果としては、体育の日初の台風直撃となり、体育系イベントが多数中止されるという事態になりました。
→ 台風19号 3連休最後の「体育の日」、イベントも次々と中止に(フジテレビ系(FNN)) - Yahoo!ニュース
但し、ハッピーマンデー制度の適用によって、本来の10月10日から10月13日に振り替えられた祝日だった為、本来の日付が祝日ならば直撃を回避出来たとも言えます。
・台風20号のデマ
今回、Twitterでデマが拡散されていた事がニュースになりました。
→ 「台風20号発生」デマ画像がTwitterで拡散 よく見ると完全にデタラメ - ライブドアニュース
Yahoo 1.台風20号 2.台風20号発生 3.イルマニア 4.シソンヌ 5.チョコレートプラネット 6.桐谷さん 7.バンビーノ 8.チョコプラ 9.三大都市 10.森進一 11.帰蝶 12.パーティーピーポー 13.犬の心 http://t.co/Is4GFvhaQX
— Trend Navi (@Trend_Navi) 2014, 10月 13
一時、Twitterのトレンドワードにも『台風20号』が入っていた程で、惑わされる人は多かった様です。・道路冠水と移動の危険性
→ 台風19号 県内282件で道路冠水 住宅の床上・床下浸水も相次ぐ(宮城14/10/14) - YouTube
各地で排水口が詰まった事や、用水路の氾濫などによる道路冠水が報じられましたが、それに関連して気になる画像を見かけました。
どうやら、冠水によりマンホールが外れている事に気付かず、穴に落ちてしまった人の画像の様です。(画像は4GIFs.comに出回っているもので、今回の台風のものでは無いと思われます。)
この様な事は実際にある事だと思うので、同じ様な場面に遭遇した時は、注意して歩こうと思いました。
・19号の風速の変移とハリケーンスケール
国際連合・欧州委員会の取り組みであるGDACSのデータで、風速の変移グラフがとても分かりやすかったので、一部情報を追加して掲載します。
→ Tropical cyclone VONGFONG-14 - GDACS
→ 元画像
範囲は10/02~10/15UTCまで。
青い点線を結んだ折れ線グラフが風速のグラフで、緑色の縦棒グラフが台風の影響を受けた人の人数、水色の背景は対応するハリケーンスケールのカテゴリーです。
(何故か九州~本州で影響を受けた人数が全く入ってないのが気になりますが、理由は不明です。)
また、沖縄と九州~本州に上陸中の範囲を追加してみました。
グラフを見ても、沖縄が脅威にさらされた事がよく分かりますが、台風が沖縄に到達する前日に投稿された沖縄在住の方のツイートで、19号への危機感が一目で分かるツイートがありました。
スギョい! 沖縄に移住して17年目で初めてみたシーン。台風慣れしている沖縄でもこんな事態が発生。 内地のみなさん、今回の台風19号は怪物です。買い出しに出遅れないよう、備えは万全に。ワシ、どないしよ。(知人の知人の写真から) pic.twitter.com/g7UV633lpm
— 仲村清司 (@namcle) 2014, 10月 10
このツイートからも、沖縄の方の備えはいつも以上に万全だった事が伺えますが、それでも19号の被害は大きいものとなってしまった様です。→ ▶ 台風19号 沖縄各地で大きな被害 けが人や浸水も(14/10/12) - YouTube
→ 台風19号:沖縄の農水被害10億5000万円に | 沖縄タイムス+プラス
・19号後の急な冷え込み
19号通過後、日本各地が急に冷え込みました。
→ 富士山:初冠雪 各地で今秋一番の冷え込みに - 毎日新聞
昨日14日は山や峠で雪になったようじゃな。台風第19号から変わった温帯低気圧の力を借り、わしの0℃寒気団が日本海へ侵攻したからじゃ。東シナ海・日本海には筋状雲がみられるじゃろ。大陸には次の寒気団がトラフ後面に控えておるぞい。 pic.twitter.com/xJPHCYzzDl
— 冬将軍(Siberian High) (@Winter_Monsoon) 2014, 10月 15
温帯低気圧と化した19号が寒気団を引き込んだ事が理由だそうです。15日には、噴火で戦後最大の死傷者を出した御嶽山にも雪が降り、行方不明者の今季の捜索が打ち切られました。
→ 御嶽山の不明者捜索打ち切り 再開は来春以降 :日本経済新聞
・ポテチの袋でわかる気圧の変化
ポテトチップスの袋を定点観測をして、台風での気圧の変化を観る動画が興味深かったです。
→ 【実験】ポテトチップスの袋でわかる、台風19号通過時における気圧の変化 : カラパイア
→ 2014.台風19号接近でポテチの袋は - YouTube
約33時間が動画では1分39秒に圧縮されています。
以下は元動画を、更に7フレームに圧縮して1秒のディレイでGIFアニメ化したものです。
台風でこれだけの変化が現れるなら、気圧の変化で体調を崩す人が出るのもよく分かります。
但し19号は、かなりゆっくりとしたスピードで日本を横断したので、速いスピードで横断した18号の方が気圧の変化が急で、体への影響は強かった事と考えられます。
・インドでも大型サイクロンが上陸
尚、19号の日本上陸と時を同じくして、インドにも大型サイクロン『Hudhud(フッドフッド)』が上陸しました。
(Hudhudは鳥の名前だそうです。)
→ BBC News - How Cyclone Hudhud got its name
→ Hudhud (Northern Indian Ocean) | NASA
→ Cyclone Hudhud - Wikipedia
→ 2014 North Indian Ocean cyclone season - Wikipedia
Image Credit:Copyright2014 NASA,TerraMetrics
見た目の通り、19号よりもHudhudの方が勢力が強く、GDACSとNASAによると最大風速は59m/s、最大規模はカテゴリー4クラスまで成長したとの事です。
→ Rapid Response - LANCE - Terra/MODIS 2014/285 05:10 UTC Typhoon Hudhud (03B) over India
Terra/MODIS 2014/285,10/12/2014 05:10 UTC、2km解像度
Image Credit:Copyright2014 NASA
こちらは、地球観測衛星TERRAのMODISセンサーによる画像ですが、日本に上陸した19号よりも渦の形が綺麗で、勢力が維持されている事が分かります。
また、NASAから地上250mまで確認できる高解像度画像(※7200×9400px 7.56MB)をDLすると、もっと細部まで確認する事も可能です。
→ Tropical cyclone HUDHUD-14 - GDACS
→ 元画像
日本に近付いて勢力を落とした19号と違い、Hudhudはカテゴリー3~4の勢力を保ったままインドに上陸してしまった事が分かります。
→ インドに大型サイクロン上陸 約40万人避難 NHKニュース
→ インド南東部でサイクロン、24人死亡40万人避難 – 毎日放送 | ニュース速報
→ BBC News - Cyclone Hudhud: Media spotlight on reconstruction
国内外のメディアとWikipediaによると、この大型サイクロンの影響で約40万人が避難し、死亡は少なくとも84人、被害額は16億ドルに達したそうです。
→ 遭難相次ぎ20人死亡 ヒマラヤ - 産経ニュース
また、19号の影響で日本各地が急に冷え込んだ中、ネパールでもサイクロンの影響で天候が悪化。遭難者が発生して死亡者も多数出てしまったとの事です。
ヒマラヤでの遭難は8日頃にインド洋で発生したサイクロンがインドに上陸したのが原因。滅多に雪降らないキリマンジャロでもサイクロンの影響で大雪になったことがある。海外では熱帯擾乱に注意>RT http://t.co/pSMKIBwujO pic.twitter.com/mUlkKuVKgx
— 大矢@山岳気象予報士 (@yasuoya0) 2014, 10月 15
・風速マップと海面水温マップ
19号が沖縄上陸中、Hudhudがインド上陸する前の風速マップは以下です。
→ earth :: an animated map of global wind, weather, and ocean conditions
日付 | 2014-10-12 00:00 Local(JST) ※3時間毎の更新
データ | 風速 @ 地上
発信源 | GFS / NCEP / US National Weather Service
モード | 大気圏
投影法 |O(正射)
一見、19号の方が風が激しそうですが、この段階でカテゴリー1~2に落ちています。
Hudhudの方は、この段階でカテゴリー3です。
続いては、1日平均の海面水温マップです。
日付 | 2014-10-10 09:00 Local(JST) ※1日毎(UTC)での更新
データ | 海流 @ 地上 + 海面水温
発信源 | RTG-SST / NCEP / US National Weather Service
モード | 大気圏 – 海
動画 | 海流
投影法 | O
緑色→黄緑色→オレンジ色→赤色の順に温度が高いです。
今年は例年と比べて海面水温が高いそうですが、それでも沖縄を除く日本の周辺は海面水温が低い事が分かります。
また、インド洋ベンガル湾の海面温度は、全体的に高い事も分かりました。
最後に上記2つのデータを重ねてGIFアニメーション化したものが以下です。
海面水温が高い程、台風のエネルギー源となる強い上昇気流の発生と、多くの水蒸気の供給がある訳ですが、Hudhudが結果的に19号より大きな被害をもたらした理由も、その辺りにある事が良く分かります。
→ 気象庁|台風の一生
また、以下の台風の経路図(1945~2006年まで)を見ると、今までインドに大きなサイクロンが上陸していなかった事も分かり、現地の人が強い台風に慣れて居なかった事が被害の拡大に繋がった可能性も考えられます。
こうみると、いかにミクロネシア近海で巨大台風が多数発生しているか、日本では特に沖縄~四国が台風の脅威にさらされているかが分かります。
また、北海道は殆ど台風の被害が無いそうですが、東北だと青森で大量のリンゴが落ちるなど、甚大な被害をもたらしてしまうそうです。
→ 梅雨も台風もない!? | 常識/習慣 | 北海道ファンマガジン
→ 青森りんごの歴史:平成 - 青森県庁ホームページ
これでメモは終了。
他に気になる情報を見つけたら記事を更新したいと思います。
※2014/10/22:最終更新
もし、記事に間違った部分があればコメントでツッコミを入れて下さい。
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