『すずなりキャベツ』の栽培と収穫結果

去年、2014年9月に『すずなりキャベツ』というキャベツを購入しました。
畑で育てた後で越冬させて2015年3月9日に収穫したので、その結果などをまとめておきたいと思います。


このキャベツは、商品タグの「1株で数個収穫(2～4個程度)できる」という謳い文句が気になって購入しました。
調べても具体的な品種名は分からなかった事から、恐らく『すずなりキャベツ』は商品名だと考えられます。

ちなみに、キャベツは家族が育てる事がありますが、私が育てたのは初でした。

■ 苗の状態

購入時、2014年9月5日の苗の状態です。
売っていた中で出来るだけ良い苗を選びました。

「8月中旬～9月下旬までに定植すれば約70～90日後には収穫」と書いてあるので、結果は11月以降に出る形となります。

◆ ランドリーネットで虫除け、無農薬栽培実験

キャベツはモンシロチョウの幼虫による食害が酷くなる場合があるので農薬を使うか迷ったのですが、無農薬で育ててみたかったので、以前から考えていた事を試してみる事にしました。
試したのは、100均で購入したサイズが大きめなランドリーネットを" 防虫ネット "として被せてみる事です。

やった事といえば、短いポールをたててネットを被せ、チャックを閉じるだけ。
農業用のネットや不織布よりも設置の手間が掛からないのがメリットとなります。
(最初の導入コストは微妙？)

■ 実験の途中経過

2014年11月3日、結球がまだ始まって無かった頃の様子です。
下の小さな隙間から入ってきたバッタによる多少の虫食い痕は見られましたが、モンシロチョウの幼虫による被害は無く、実験は概ね成功でした。
（※画像 → ネット内で死んでいた犯人のオンブバッタ）

今回は網目が大きめなネットを選んだので、場合によってはアブラムシやシャクトリムシなど、小さな昆虫による被害があるかもしれないと思っていたのですが、特に被害は見られませんでした。

その後12月に入り、霜が降りて虫が居なくなった所でネットを取り外しました。
もしかすると、ランドリーネットが紫外線でボロボロになってしまうかもしれないと考えていたのですが、土に着いた所が汚れただけで済みました。
なので、何回かはランドリーネットを使いまわせそうです。

■ 結球

2015年1月3日の状態です。
結球が進んでキャベツらしくなってきました。
本当は、結球したら追肥した方が良いらしいのですが、今回はノータッチでどうなるか見守りました。

■ 収穫時

2015年1月25日の状態です。
寒さで表面が赤く色付いた部分があったり、葉の先端が萎びたりしてきました。

結球も止まったので、この辺りで収穫するのがベストでしたが、暖かくなるまで畑で保存できるのか気になったので試してみる事にしました。

■ 収穫

収穫は、温かい日も増えて春めいてきた、2015年3月9日早朝に行いました。
寒さで表面の葉が溶けて外見がオドロオドロしくなり、まるでエイリアンの卵の様になりました。

また、食べ物に困ってやってきたと思われるヨトウムシが葉っぱの間に居て、外葉が食べられている部分がありました。
(※画像→ 葉っぱの間に居たヨトウムシ)
居たヨトウムシは全部で3～4匹です。


傷んだ葉を何枚か剥いてみると、青々としたキャベツが出てきました。

キャベツは3玉出来て、それぞれ『約221g、187g、77g』トータルで485gの重さでした。
77gの物は、寒さによるダメージが大きかった物です。
食べられる領域まで葉っぱを取り除いたら小さくなってしまいました。

調べた所によると、市販されているキャベツは大体1玉1000g前後らしいので、今回は合わせて半玉くらいの収穫となりました。

追記：

一番大きなキャベツを半分に切った断面がこちらです。
上の方の葉の詰まり具合いは冬キャベツの特徴に近いですが、中心近くは春キャベツの様な空間の空き具合いでした。
(追肥しなかった影響？かもしれません。)


■ 味
サラダや温野菜にして食べてみましたが、冬の寒さに当たった事で甘みと味が濃くなっていて美味しかったです。
独特のクセとかは無くて普通にキャベツ味でした。

◆ まとめ

今回、3玉のキャベツが出来ましたが、1玉が1食分1～2人前くらいのサイズなので、料理に使いやすくて良いなと思いました。

但し、インターネットで調べてみた所、苗の状態や栽培状況によっては1玉しか出来ない事もあるらしいので過度の期待はせず、まず、苗から3～4つの良い芽が出ているか確かめてから購入した方が良さそうです。


※2015/11/18：添削修正