手のひらサイズの上海問屋のHDMIスプリッター、DN-HDMI312を分解してみた

  前回の記事 → 手のひらサイズの上海問屋のHDMIスプリッター、DN-HDMI312の簡易レビュー 2011-12-04

手のひらサイズのHDMI Splitter（スプリッター）の正常な動作を確認し、2日間の連続動作テストが終わったので、分解してみる事にしました。

◆注意◆
※機器を分解をするとメーカーの保証が切れ、正しく元に戻せなかった場合などに感電・火災などの危険性があります。分解は自己責任でお願いします。
分解作業で発生した、いかなる被害・損害も当方は責任を負いません。



分解は簡単です。横の4本のプラスネジを外すとスグに分解できました。

金属製のケースは中まで綺麗に塗装してありましたが、検品のシールが無いのが気になりました。続いて、内部についてです。

ヒートシンクが付いているチップがありますが、ヒートシンクを外そうとしたところ、白い接着剤のようなものでがっちりと固定してあり、まるでビクともしなかったので、今回は外すのを諦めました。
色はシリコングリスに似ていますが、シリコングリスが固まったという硬さでは無かったです。

基板を固定している4つのプラスネジを外し、裏面も見てみました。

芋ハンダや、ハンダボールは見られず、ハンダの状態は良かったです。

続いてコンデンサについてです。

電解コンデンサは表に7個ありました。全て同じメーカーで同じ特性のコンデンサです。印刷からメーカーはJwcoで、特性は-40+105℃　22μF 25Vということが判ります。
メーカーのJwcoについて調べて見ましたが、中国製という事以外詳しいことは判りませんでした。どうやら、無名のコンデンサメーカーのようです。
85℃コンデンサよりも熱に強い105℃コンデンサですが、無名の中国メーカーと言う事で、品質や耐久性には疑問があります。


基板にはHDMI 1To2 1080P 1.3  2009.05.21と書いてありました。中身は2年前から変わって無さそうです。
HDMI1.3が発表されたのは2006年の事。2009年にHDMI1.4が発表された後も、2010年前半辺りまでHDMI1.3対応の製品が主流だったので、この製品が設計された2009年当時にHDMI1.3対応というのは古い設計ではありません。
しかし、2011年現在では、HDMI1.4対応ケーブルやHDMI1.4対応ディスプレイが出てきているので、いずれHDMI1.4に対応した新製品が登場するかもしれません。

ちなみに、このスプリッターはHDMI1.3b対応ですが、HDMIのバージョンの後のアルファベットの違いはサポートするオプションに関連する違いなので、aよりもbの方が最新だという訳では無いようです。

後は、フタを閉じて終了です。
やはり、気になったのはコンデンサの品質についてでした。
もしも、故障した時にはブログで報告します。


※2015/11/11：最終更新


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