するめを食べながら覚え書き
レポート記事を読んでみて、Vitaの内部構造から色々と考察できる事もあり、気になる部分もあったので、Vita発売後の現状も含めて、脳内整理するために記事にしておきたいと思います。
→ 【PC Watch】 「PlayStation Vita」ハードウェアレポート
読んでいて気になった部分を抜粋すると
・重量がPSP-2000が約189g、PS Vitaは約279gと90gも重くなった。ただ、PS Vitaの重量は、初代PSPであるPSP-1000とほぼ同等
・バッテリは裏面側に固定。電圧は3.7V、容量は2,210mAh
・有機ELディスプレイは本体に強力な粘着テープで固定されている。本体から無理にはがしたら、有機ELパネルが割れてしまった
・フレキシブルケーブルにSAMSUNGロゴが見えることから、有機ELパネルはSamsung製と思われる
・初期ロットとしては非常に洗練された構造
以上の部分が気になりました。
まず、VitaがPSPよりも90g重くなった事についてです。記事には「手にしても特に重いと感じることはない」と書いてありましたが、90gの差って結構大きいですよね・・・。もちろん、机などの支えがある状態と無い状態で腕の負荷具合は変わると思いますが、支えの無い状態で持った時、筋力のある男性はともかくとして、女性や子供には結構な負担になると思います。また、初代PSP、PSP-1000の280gと同程度ということですが、PSP-2000の時に軽くなった事で歓迎された(※そもそもソニー自体が軽さを売りにした)事を考えても、Vitaはそれなりの重さをあるという認識で良さそうです。
この重さの点は、将来、チップ類の製造プロセスが微細化されて、機能が1チップに統合されたりしていくと現行PSPのように軽くなっていくと考えられます。ちなみに、PSPは現行最新のPSP、PSP-3000もPSP-2000と同じく189gの重さです。
次にバッテリーについてですが、バッテリーは窮屈な内部ながら3.7V 2,210mAhと、かなり大容量の物を搭載しているようです。 ライバルは、3DSが3.6V 1300mAh、他に追加するならば、i Phone4S が3.7V 1,420mAh のバッテリーを搭載しているので、Vitaはかなり頑張っている事が判ります。
ただ、大容量のバッテリーを搭載していると言っても、Vita、3DSの両方共、ゲーム時のバッテリー持続時間は約3~5時間程度となっているので、Vitaだけがアドバンテージを取るようなバッテリー持続時間の差は無いようです。
Vitaのバッテリー持続時間が他と比べて長く無いのは残念ですが、昔、初代PSP vs 初代DSの構図になった時、DSの約6~10時間駆動に対し、PSPの約3~6時間駆動が劣るとして散々言われた事があったのを考えると、今回の初代VITA vs 初代3DS対決では問題視されることが無いというのは、Vita陣営にとって喜ばしい事だと思います。
しかし、この点はユーザーにとっては、むしろ双方ともバッテリーが持たないと考えるのが正解な気がします。3DS発売の時にも言われてましたしね。
対策としては、外に持って行く際に、外部バッテリーか充電器を持ち運ぶのが良さそうです。
続いて有機ELに関する部分の考察です。
有機ELは素子自体が発光するため、液晶と違いバックライトが必要なく、パネルが物凄く薄いのが特徴です。VITAでは、その有機ELの薄さ故に、液晶パネルにあるような「はめ込み法式」では固定しにくかったのか、本体と強力な粘着テープで固定されているようです。記事では、その有機ELパネルを無理に剥がしてパネルを割ったと書いてあり、基本的に有機ELパネルは外せないものと考えて良さそうです。つまり、有機ELパネルが壊れた際に個人で修理する時・・・例えば、ヤフオクで動かなくなったVitaを買ってニコイチで修理しようとしたら、上面の本体ごと交換する必要があるということですね。
ふと、ソニーに修理を出したらどうなるんだろうと思い調べてみると、公式のサポートに情報が載っていました。
→ 交換料金 - PlayStation®Vita サポート | プレイステーション® オフィシャルサイト
・PlayStation Vita は修理を行っておりません。同じ型番の製品と交換となります。
えー・・・、ソニー公式の対応として、修理サービス自体ありませんでした。どうやら、故障箇所の大小に関わらずまるごと有料交換ようです。しかも「ファクトリーリファービッシュ品と交換する場合があります」と書いてあります。これ、結構酷い対応じゃないですかね?「ファクトリーリファービッシュ品」って、言い方が妙にカッコイイですが、説明を見るに、いわゆる「修理上がりの中古品」と「新古品」の事ですよね。それをWi-Fi対応モデルのPCH-1000シリーズで12,600円、3G/WiFi対応モデルのPCH-1100シリーズで14,700円も出して交換という訳ですから、何処を見習ったのか商売上手になったものです。。
また、有機ELパネルはSamsung製という話です。Samsungの有機ELといえばSamsung製スマートフォン(スマホ)Galaxyシリーズの焼き付き問題を思い出しますが、元々有機ELは、ソニー製、サムスン製に関わらず性質上、焼き付きやすいものとされています。
なので、2007年に発売されて話題になったソニーの有機ELテレビXEL-1には、焼き付き防止機能が付いていた位です。
Vitaにも何らかの焼き付き防止機能が搭載されているのか気になる所です。
→ 結局有機ELってどーせ焼き付いて苦情来て終わっちまうんだろ?:ゲハ速
73 名前:名無しさん必死だな 投稿日:2011/11/16(水) 07:30:03.13 ID:nSMJ1JrY0
XEL-1の説明書みると、なぜか焼きつきやすい画像の例としてゲームが挙げられているね
あと、一定時間ごとに微妙に表示位置を変えて焼きつきを防止しているらしい
巷でよく言われている外部出力についてですが、窮屈な内部ながら、miniHDMI端子を搭載する位のスペースはあるように見えました。これはあくまで推測ですが、外部出力を搭載しなかったのは戦略的なもののような気がします。
理由を考えるならば、『コスト面の為』、『画質的にPS3とライバルになる可能性がある為』、『重量増加を避ける為』、辺りでしょうか。
前例として、PSPの時はPSP-1000ではやはり外部出力は搭載されず、PSP-2000から外部出力が搭載されました。なので、将来的には外部出力に対応したモデルが出る可能性はあると思います。
記事では「初期ロットとしては非常に洗練された構造」と書いてあり、最後は「これなら、初期ロットといえども安定して動作すると考えて良さそうだ。 」と締めくくっています。この、後半にやたらと「初期ロット」という言葉を出しているのは、過去に問題となった、ソニー製ゲーム機の初期ロット問題を意識しているからだと思われます。
例えば、初期ロットPSPのボタン陥没問題(※構造上の欠陥に起因)、初期ロットPS3のYLOD(赤ランプ点滅故障)問題(※時間が経過してから起こる為、発売当初は問題にならなかった。グラフィックチップ周りのハンダクラックが起因とされ、ユーザーにより高温で温める修理法が発案された。PS3にはnVidiaのGeForceカスタムチップが搭載されているが、同時期に生産されたPC向けGeForceの製造で問題が起こっており、関連性が疑われている。)が、記憶に新しいです。PS3のYLOD問題はPS3を発売日に買った私の友達も経験しています。
そんな初期ロット問題ですが、結局VITAでも起こってしまったようです。
→ PSVITA不具合連発!フリーズ、有機ELの焼き付き、タッチ操作強要・・・
色々問題が羅列されていますが、フリーズ問題と、輝度ムラ問題は酷いですね。輝度ムラ問題は普通の利用時には気付きにくいのか、あまり問題にはなっていませんが、フリーズ問題はTwitterでVitaを持っている人がつぶやいているのをよく見ます。
酷いフリーズに遭遇した場合、電池が切れるまで電源が落ちず、数時間同じ画面を表示し続けた結果、画面に焼き付きが出たという事例も報告されています。
これらの問題の為、VitaのAmazonレビュー投稿が一旦停止されたり、ショップで中古買取されないような事態が起こっているそうです。
物理的な問題以外はアップデートで直っていくと思いますが、これらの問題がソニーの対応により早々に終息していくのか、波紋を広げてしまうのか今後の流れに注目です。
もし、記事に間違った部分があればコメントでツッコミを入れて下さい。
後、ゲームでは別なHNでプレイしているので、何処かでryuunさんを見かけても別人です。
isai V30+ (2017 au版LGV35)
Fire HD8+(2020 64GB版)
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