何故か販売が無くなった、三洋Wiiリモコン無接点充電気セットを買ってきた

ずっと買おうと思っていたまま、買わずにいたSANYOのWiiリモコン無接点充電気セット（N-WR03S）が、昨年の12月から販売が無くなっている事に気付き、電気屋・ゲーム屋を探して確保してきました。

→ 価格.com - 三洋電機 eneloop Wiiリモコン専用 無接点充電セット N-WR03S 価格推移グラフ

価格.comの価格推移グラフを見ると、12月末に販売が急減して価格が上がっているのが判ります。
もしかして、三洋電機がPanasonicに吸収された影響で販売終了したのかと思いきや、生産終了品一覧には入っていません。また、Wiiリモコンを1つだけ充電できるバージョン、N-WR01Sの販売は継続されています。
どういう事だか分かりませんが、改良版の発表も販売終了の発表も無いことから、ひょっとしたらN-WR03Sはパッケージを三洋からPanasonicに変えて再販するのかもしれません。
2012-04-20追記： どうやら、完全に生産終了してしまったようです。→ Wiiリモコン専用無接点充電セット： 生産終了商品一覧 | 三洋電機 | Panasonic

このWiiリモコン無接点充電気セット（N-WR03S）、発売から時間が経っているので、今更感もありますが、レビューしてみたいと思います。

パッケージはエネループ色の青と白になっており、任天堂ライセンス商品のロゴがあります。

箱から取り出してみて判ったのは、思った以上に大きいという事です。正直、置き場に困りました。
あと、この充電器は、シリコンジャケット装着状態での充電を想定した設計の為、シリコンジャケットをつけていないと収まりが悪いです。私はシリコンジャケットを付けないで使っているので、収まりが悪いのは気になりました。ただ、無接点充電は少し雑においても充電されるので、収まりが悪いのを我慢すれば使用上で問題はなさそうです。
また、Wiiモーションプラスに対応するため、Wiiモーションプラスをつけていない時には専用アタッチメントを置く必要があります。どんな状態のWiiリモコンにでも対応するのは良いですね。充電器で任天堂ライセンスが唯一付与されている製品だけはあります。

充電はUSBケーブルで行い、充電時間はWiiリモコン1つの時、約220分(3時間40分)、Wiiリモコン2つの時、約440分(7時間20分)と、充電時間が長くなります。急速充電が当たり前のこの時代に、充電時間3時間40分というも長いですが、2つを充電だと7時間20分というのは長すぎます。
他の充電器にあるようなWiiの12V電源を分岐させて電源とする方法と比べ、USBからの充電は配線の勝手が良いですが、充電に時間がかかるのはどうにもマイナスです。どうせなら、2つのUSBポートから電源を取ってくれれば…とも思いましたが、USBの電源供給量的に無理があってボツになったのかもしれません。まあ、私の場合は基本的に1つのWiiリモコンしか使わないので良いですが、2つ同時使用が当たり前の方は、かなりのマイナスポイントになりそうです。

電池は2.4V 800mAhで、連続使用時間は約6.5時間という事でした。買う前から判っていた事ですが、動作時間は短いです。
よく、『任天堂ライセンス商品＝高スペック、高耐久性だと思っていたのに、そんな事はなかった。』というようなレビューを見ますが、この製品を見てもライセンス品がスペックまで良いわけではないという事が分かります。
この点については、ロゴの下にしっかりと「ライセンス商品マークは、任天堂製品との適合性が確認された正式ライセンスの商品です。」と書かれているので、任天堂自体もライセンス品がスペックや耐久性を保証するものじゃないと言っているのが分かるのですが、どうしても任天堂が認めた製品＝とても良いものだと思ってしまいがちですね。

何だか話がそれたので話を戻します。連続使用時間約6.5時間という事を考えると、1日数時間使うだけの使い方なら問題無いですが、休日に半日以上ゲームを連続プレイをしたいという場合には、普通の単三サイズのエネループを入れて使うと約28時間持つので、プレイ時間に合わせて切り替えて使った方が良さそうです。

続いて、以前使っていたWiiリモコン充電器と比べてみました。

以前使っていたのはセンチュリーの充電器CWA-RCS2です。（左の写真）
→ Wii用リモコン充電スタンド（CWA-RCS2）｜センチュリー（CENTURY） -製品ページへ
比べてみると、三洋の無接点充電気の方は、高さが約2倍、奥行きが約2倍もありました。大きいはずです。

ちなみに、このセンチュリーの充電器＆電池パックには欠点があり、最終的には使えなくなってしまいました。

欠点の1つ目は、Wiiリモコン裏の充電用端子部分です。（左の写真）この金属端子が丁度手に当たる位置にあるので、汗で金メッキ下の銅が錆びて、手と金属の接触部分が緑色になってしまう事がありました。なので、右の写真のように充電後はテープを貼って汗がつかないようにしていたのですが、このテープの付け外しが面倒で、手に当たるテープの感触も気になって仕方がありませんでした。
欠点の2つ目は、Wiiリモコンと充電器の金属端子の接触が悪いことがあり、充電されない事があった事です。充電ランプが付かない度にイライラさせられていました。
欠点の3つ目は、電池が放電しやすかった事です。Wiiで遊ばない状態が続き、しばらくぶりに使おうとした所、電池が過放電されて使えなくなっている事に気付きました。電池容量は2600mAhもあったのですが、使えなくなってしまえば意味は無いですね。電池は中国製だったので、妙に納得してしまいましたが、安くない値段の上、長持ちしなかったので、購入して失敗した商品でした。

最後は三洋の無接点充電器の電池パックで気になった事です。

電池パックの裏には注意書きシールが貼ってあるのですが、このシールがツルツルしていて手触りが悪いと感じました。このシールを剥がすと保証は切れてしまうものだとは思いますが、後で剥がしてしまいたいと思います。
良い部分としては、充電用の金属端子が無い事があげられます。金属端子が無いのは無接点充電ならではの利点ですね。センチュリーの充電器のように端子が手に当たらないので、端子部分が汗で錆びるといった心配もありません。また、SYNCボタン用の穴が開いていることもさりげない利点です。SYNCボタンを押す為に電池蓋を外さないで良くなります。付属品としてSYNCボタンを押すための押し棒も入っていました。
一番気になったのが電池パックの中にMede in Chinaの文字があったことです。エネループ自体は日本製なので、内部の電池セルだけ日本製で、外装部分だけ中国製なのでしょうか？電池セルがエネループじゃなければ、パッケージにエネループの文字を謳うのはおかしいと思うのですが…。謎な部分です。

謎は残りましたが、これでレビューは終了です。
Wiiリモコンは次世代ゲーム機のWii-Uでも使えるという話なので、この時期にこの充電器を買っても損は無いはずです。設置場所を確保して使っていきたいと思います。


2012-01-23　添削、加筆修正
2012-04-20　生産終了を追記