するめを食べながら覚え書き
2012年4月下旬から発売されるとされているIntel ivy bridgeのCPUで新サブPCを組む為に、メモリを確保していたのですが、そのメモリのテストデータがまとまったので、レビュー記事を書いておこうと思います。
メモリを確保したのは先々週の事です。メモリ確保に走ったのは、大きなニュースにもなった国産メモリメーカー、エルピーダ(Elpida)メモリの破綻で、購入しようと考えていたメモリの価格が急上昇しはじめたのが理由です。また、DRAMのスポット価格が緩やかに上がってきていたのと、円安が進んできたことでメモリ価格の先行きが不安になった事もメモリを確保する理由となりました。
→ AKIBA PC Hotline! : PC3-12800 4GB×2枚組みセットの価格推移グラフ
→ アメリカドル : 為替 : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
▼メモリスペック
購入したのは、人気の高いADATA XPG Gaming Series AX3U1600GC4G9-2Gです。
基本スペックはDDR3-1600(PC3-12800)で、8GB(4GB×2枚セット)となっています。特徴は以下。
・高品質6層基板を採用 (昔は8層基板だったらしい…)
・ヒートスプレッダを装備 (放熱効果が高いと言われる黒色塗装)
・JEDEC準拠のDDR3-1333設定がSPDに記録、動作マージンを取ることができる
・永久保証 (定格使用時)
・Intel Extreme Memory Profile (XMP) 対応
その他のメモリスペックは以下です。
・CAS Latancy * DDR3-1600:9-9-9-24 * DDR3-1333:9-9-9-24
・電源電圧定格 DDR3-1600動作時:1.55~1.75V (デフォルト1.65V)
このメモリは、ネットやショップの情報で、メモリチップにElpida(エルピーダ:日本)か、Hynix(ハイニックス:韓国)製を採用している事が判っているモデルとなっており、『メモリチップがエルピーダの可能性が有る』ということが人気の理由の一つとなっています。(但し、ヒートスプレッダでメモリチップが隠れている為、無理やりヒートスプレッダを剥がさないとメモリチップの判別はできません。)
その為、エルピーダ破綻後にこのメモリを確保する人が増え、価格が上昇しました。また、ヒートスプレッダが付いている事や、オーバークロック耐性や高・低電圧耐性が有る事、XMPにも対応している事も人気の理由になっています。私もエルピーダチップの可能性など上記の理由に惹かれて購入に至りました。
製造国はMADE IN TAIWANと書いてあり、台湾製です。
また、メモリにはデフォルトVoltageの1.65Vが表記されていました。ものによっては定格が1.5V動作のメモリもありますが、これは1.65Vがデフォルトのようです。
▼負荷テスト
購入後、初期不良発見の為の負荷テストをしました。テストソフトと環境は以下です。
■テストソフト
memtest86+
■BIOS設定
自動オーバークロック設定は全てオフ。メモリ電圧、クロックを固定
■PCスペック
【CPU】Intel Corei7-870(2.93Ghz Lynnfield)、【マザーボード】ASUS P7H55-M、【VGA】PowerColor RADEON HD5850
【電源】超力2プラグイン(ゴールド650W)、【サウンドボード】SoundBlaster AudigyPremium、【DVDドライブ】 日立LG GSA-4163B
【FAN】S-FLEX ×3、【HDD】Western Digital WD10EADS
■テスト結果
テストするマシンは旧世代のLGA1156 core i7(Lynnfield世代)マシンなので、BIOSでメモリのクロックをCPUの帯域に合わせたダウンクロック設定のDDR3-1333に固定、電圧は1.5Vで固定してmemtest86+で負荷テストを行いました。結果は5時間かけて4Pass目までクリアです。
次に、メモリ定格のDDR3-1600をテスト。電圧はメモリ定格の1.65Vにせず、1.5Vで固定しています。その後、memtest86+を行なってみましたが、こちらのクロックも問題無く4Pass目までクリアしました。
▼低電圧耐性とメモリ温度、消費電力のテスト
折角なので、低電圧耐性もテストしてみました。また、同時にメモリの温度と消費電力も測定しています。
メモリの高電圧耐性とオーバークロックには今のところ興味は無いので、それらのテストは又の機会にやりたいと思います。尚、マザーボードのBIOS設定でメモリ電圧を弄ったのですが、うちのマザーボードでは1.5V以下は1.35Vと1.2Vしか設定出来ませんでした(1.5V以上は細かく設定できます)。なので、テストは3つの低電圧設定だけとなっています。
温度は、メモリのヒートスプレッダ側面にサーミスタ式温度センサーの温度計を貼りつけて計測しています。下の写真の矢印の所に貼ってあるのが温度センサーです。
最初、各設定電圧ごとのmemtest64+開始1時間後の温度と消費電力を測定していましたが、長時間のテストにより室温が若干変わってくる為、消費電力はmemtest86+開始1分後、メモリ表面温度はmemtest86+開始5分後のデータを採取しています。短時間テストにした理由は、長時間のテストと短時間テスト、どちらも同じような温度と温度傾向だった為、短時間テストでも問題無いと判断したからです。
尚、別な電圧のテストに入る前には、メモリをクールダウンさせてから再テストを行なっています。
■テスト結果
PC3-10600 DDR3-1333 (デュアルチャンネル時の転送クロック1333Mhz) 室温21℃
設定電圧 | 1.2V | 1.35V | 1.5V |
負荷テスト結果(3Pass目完走まで) | 完走 | 完走 | 完走 |
消費電力 (memteset1分後) | 143W | 144W | 145W |
メモリ表面温度 (memtest5分後) | 28.3℃ | 28.2℃ | 29.5℃ |
PC3-12800 DDR3-1600 (デュアルチャンネル時の転送クロック1600Mhz) 室温21℃
設定電圧 | 1.2V | 1.35V | 1.5V |
負荷テスト結果(3Pass目完走まで) | 完走 | 完走 | 完走 |
消費電力 (memtest1分後) | 144W | 145-156W | 147W |
メモリ表面温度 (memtest5分後) | 31.9℃ | 32.8℃ | 34.1℃ |
結果、全ての低電圧設定をクリア。1.2Vでも安定して動作する事がわかりました。
消費電力とメモリ表面温度も、電圧が下がるごとにリニアに下がっています。消費電力が1.5Vと1.2Vの電圧差で2~3W減るのは、地味に大きいですね。塵も積もればなんとやらです。また、電圧を下げる事でメモリ温度が下がる事を確認できたのもいい成果でした。
1つだけ、DDR3-1333動作時のメモリ表面温度が1.2Vと1.35Vで大差無く、若干ながら1.2Vの方が高いのが気になりましたが、何度計測しても同じような結果なので、何か理由があるものと思われます。
▼まとめ
評判通りのメモリで良い買い物でした。まず、初期不良問題が出なかったのが良かったです。また、電源が壊れて以来、PC内温度を少しでも下げたかったので、メモリから発する熱を減らす事の出来る、低電圧駆動が安定動作可能だというのは嬉しい結果でした。取り敢えず、新サブPCを組むまで現在のメインPCでDDR3-1333のクロックの1.2V設定を常用してみようと思います。
2012-04-23 テスト条件追記修正
【お一人様2個限定】【デスクトップパソコン用メモリー】 【相性保証付き】 A-DATA DDR3 PC3-12800 4GB×2本(計8GB) AX3U1600GC4G9-2G 【あす楽対応】[メ09] |
もし、記事に間違った部分があればコメントでツッコミを入れて下さい。
後、ゲームでは別なHNでプレイしているので、何処かでryuunさんを見かけても別人です。
isai V30+ (2017 au版LGV35)
Fire HD8+(2020 64GB版)
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