地上の『アルマ電波望遠鏡』がハッブル宇宙望遠鏡越え、視力2000相当を実現

→ 2010年1月16日の放送｜NHK「サイエンスZERO」
4年前にNHKのサイエンスZEROで観た『アルマ(ALMA)電波望遠鏡』設置計画。
20年以上の歳月をかけたこの計画の続報が、2014年11月6日に国立天文台からありました。

→ アルマ望遠鏡、「視力2000」を達成！(中略...)惑星誕生の現場の撮影に成功 - 国立天文台
アルマの仕組み、複数のパラボラアンテナを高精度で結合させて一つの望遠鏡とする「電波干渉計」により、宇宙観測史上最高の解像度で撮影された『おうし座HL星』に迫る動画は以下。

( ﾟдﾟ)・・・アルマ凄い！！宇宙ヤバイ！
この、『おうし座HL星』は、星のまわりに同心円状の塵の円盤があり、太陽系の3倍程度の大きさで、惑星系が創られている姿を捉えたものだと考えられているそうです。

また、アルマとの比較で出ていますが、今まで宇宙の深部を観測する望遠鏡といえば、1990年に宇宙に設置された『ハッブル宇宙望遠鏡』による可視光観測が有名で、数多の深宇宙の様子を地球上に届けてくれています。
→ ハッブル宇宙望遠鏡 - Wikipedia
→ 宇宙情報センター / SPACE INFORMATION CENTER ：ハッブル宇宙望遠鏡

→ Have Telescopes Changed Our View of the Universe? - JPL Education - NASA Jet Propulsion Laboratory ※大きな画像はこちらからDL
→ The Hubble Program - Multimedia ※その他ハッブル画像

老朽化したハッブル宇宙望遠鏡は、過去5回のメンテと最新機器への換装によって廃棄予定から延命されていましたが、2018年に予定されている後継機『ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡』の打ち上げによって交代するそうです。(※その後ハッブルが廃棄になるかサブ機になるかは不明)
→ ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡 - Wikipedia

追記：来年はハッブル運用から25年目を迎えるという事で、NASAから特製動画があがりました。
→ "Over the past 25 years, @NASA_Hubble paved the way for science & tech advancements:

ハッブルの歴史、大きさなどが1分35秒で分かる動画に仕上がっています。

尚、宇宙での観測は「大気の影響を受けなくなる」などのメリットがある一方、「宇宙にある為に壊れてもメンテし難い」、「宇宙に運ぶ費用が莫大になる為、大きく出来ない」などの制約がどうしても付きまとってきます。
その点、アルマの仕組みの方が融通が利き、規模を大きくすれば更に遠くの宇宙も見れるようになるそうです。
(※アルマの詳しい仕組みについては以下を参照)
→ 電波干渉計のしくみ - アルマについて - アルマ望遠鏡 国立天文台

今後、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の計画が進めば、アルマと一緒に宇宙と地上の両方で新しい宇宙の姿を届けてくれる事でしょう。
取り敢えず、次はアルマがどんな宇宙の姿を見せてくれるのか、観測報告が楽しみで仕方ありません。