NTTから雷対策装置のサンダーカット「A-2」を無料で貰った件

そういえば、昨日、NTTから来たという男性が訪ねてきました。

年格好は中年の男性で、胸にはNTTのマークとネーム札。
服は作業着を着ており、いかにもそれっぽい格好でしたが、格好に合わない普通乗用車で、それも、いきなり電話も無しに尋ねてきたので新手の詐欺か？と思い、警戒した形で対応しました。
もちろん、電話をかけてきたからといってスグに信用できるものではありませんが、事前に話を通しておいてくれれば、ネットで情報を調べる事ができるので安心感は高まります。

訪ねてきた理由は、「光回線を契約してるお宅に、電話とルーターを雷から守る装置を無料で配っている」といったもので、「作業させて貰えるのなら2～3分で設置できるが、自分で設置したいのであれば、装置を置いていくので説明書を見て設置してください。」という事を言われました。
無料というのが引っかかったので、「大丈夫です。自分で設置します。」と伝えて装置を置いていってもらうことに。(無料の理由を聞いておけば良かったと後で後悔)
そして、工事完了確認書という書類にサインを書いて控えを貰い、男性の連絡先を教えて貰って、サンダーカット「A-2」と書かれた箱を受け取りました。

部屋に戻ってネットで調べてみると、どうやら本当にNTTの人だった事が判り一安心。
正確にはNTTというか下請け会社の人だったようです。

※追記
NTTを名乗る不審な営業活動があるそうで、お知らせのハガキが来ました。(※詳細は以下リンクで)
→ NTT東日本を名乗った不審な営業活動にご注意ください | フレッツ公式 | NTT東日本

最近、NTT東日本とは関係ないにもかかわらず、あたかも関係があるかのように説明する不審な営業活動（訪問営業、電話営業）に関するお問い合わせを多数いただいております。

「NTT東日本の営業活動と思い込み、別サービスを契約してしまった」といった事例もございますので、ご注意くださいますようお願いいたします。

こういったNTTを名乗る不審な営業事案は昔から度々ある様なので、サンダーカットの配布に関しても、警戒して対応するに越した事は無さそうです。

サンダーカットを無料で配布する理由は、「雷でルーターが壊れた際に交換・修理するよりも、ユーザーに対策装置を取り付けてもらって防御してもらったほうが結果的にNTTにかかるコストが安くなるから」だそうで、落雷の多い地域に配っているそうです。
後で分かったのですが、離れた友人の家にも去年来ていた様で、友人が理由を聞いた所、ネットの情報と同じく、「保守コストが安くなるので、落雷の多い地域に配布している」と言われたと言っていました。
恐らくは先日、雷でうちの地域一帯が停電になった事が、サンダーカット配布の理由になったのでしょう。謎は解けました。

また、無料で貰ったものと一致するサンダーカット「A-2」は、NTTのページに載っていました。
→ 雷対策製品「サンダーカット」 | 雷対策製品 | 法人のお客さま | NTT東日本
税込価格：4,095円。アナログ専用と書かれてありますが、光回線用ルーターと電話機に雷サージ(※雷の放電によって生じる異常電圧・異常電流)を送り込まない効果はあるようです。
雷対策は過去に雷でADSLルーターを壊されて以来、既にしていたのですが、折角なので使ってみる事にしました。

※ここから先は、サンダーカットのレビューをしてみたいと思います。


■内容品


入っているのはサンダーカット本体と、電話＋FAX用のケーブル2つです。
本体には、電源コンセントと、電話＋FAX用のポートがIN、OUT合わせて4ポートあります。

裏にはアースを取り付けられるようになっていますが、渡しに来たNTTの人によるとアースは繋がなくても大丈夫だという話でした。


■接続方法


接続例に従って繋ぎます。
まず、電話機の電源線から雷サージが潜り込むと、電話機が壊れてしまう可能性があるので、サンダーカットにコンセントタップを付けてコンセントを増やし、ルーターと電話機をつなげました。

次に、電話機とサンダーカットを電話用ケーブルで繋ぎ、FAXはFAX機能のある複合プリンターに繋がっているので、プリンターとサンダーカットを繋ぎました。
大元のコンセントにサンダーカットを繋げると、サンダーカットに付いている緑色の動作確認ＬＥＤが点灯します。

以上で接続完了です。


■仕様表


通信線の部分は500V以下の抑制電圧のようですが、うちの場合、外から内部までの経路が光ファイバーなので通信線への雷サージの侵入は大丈夫かと思われます。
ただ、電力線（コンセント周り）の抑制電圧が1.5kV以下というのが気になりました。家庭用電源に入り込む雷サージの異常電圧は、直撃を除いて、およそ2,000～5,000V(2.0kV～5.0kV)と言われているので、かなり心許ない抑制電圧です。コンビネーション波形の方は4kVとありますが、こちらも幾分心許ない抑制電圧でした。

この事から、サンダーカットを過信せずに、市販の高電圧耐性の雷サージと合わせて使う方が良いのかもしれません。


まあ、家にいない時に雷が来てしまった場合は、サンダーカットのような雷対策用品に頼ることしか出来ませんが、家にいる時は、ブレーカーを落としたり、重要な機器をコンセントから抜いて置いた方が安心ですね。（※すぐ近くに雷が来ている時はコンセントに近づいてはダメです。）


※2015/03/21：最終更新