Crucial RealSSD C300とC400どちらを購入するか迷ったので比較してみた

家族が使っているノートパソコン(以下ノーパソ)、HP Pavilion v6000のバッテリーを替えるついでにHDDをSSDに交換することにしました。SSDは初めての購入です。
定番のSSD販売メーカーというとMicron/Crucial(以下Crucial)かIntelですが、IntelのSSDは家族のデスクトップパソコンに使う予定なので、ノーパソ用にはCrucialのSSDの中から選ぶことにしました。CrucialのSSDというと、今まではRealSSD C300が主流でしたが、2011年03月19日に25nmプロセスの新世代モデルC400が発売されたばかりです。C400については良く知らなかったので、C300は安くなっているのか？ファームウェアはC300のほうが成熟しているのか？C400の性能は？消費電力の差は？数々の疑問が頭の中を駆け巡り、迷ってしまいました。

結論から言うと、最終的に注文したのはCrucial RealSSD C300 64GBなのですが、結論に到るまでの調べた事をまとめておく事にしました。

買う前に調べた点は以下です。
・　C300とC400の消費電力
・　C300とC400のTBW(Total bytes written)について
・　C300とC400のベンチマーク比較
・　C300とC400の値段差

◆C300とC400の消費電力
ノーパソに使う用途だったので、25nmと34nm製造プロセスによる消費電力差が気になりましたが、それについては、こちらのデータが参考になりました。

→ Intel's second-generation X25-M solid-state drive - The Tech Report - Page 10

→ Intel's 320 Series solid-state drive - The Tech Report - Page 9


Akiba PC HotlineのIntelの320シリーズ [新製品]Intel SSDSA2CW600G3K5 (2011年4月16日)　 の説明に、「消費電力はアクティブ時150mW、アイドル時100mW（510シリーズはそれぞれ380mW、100mW）」と書いてあったので、CrucialのSSDでも差がでるのかなと思いきや、Crucial RealSSD C300とC400（m4）にいたっては、明確な差は無いことが判りました。

◆C300とC400のTBW(Total bytes written)について
C300を選んだ理由のひとつに、TBW(Total bytes written)の事があります。
→ Micron，25nm世代のNANDフラッシュを載せた高速のSSDを発売 - 半導体 - Tech-On！

書き換え耐性は，TBW（total byte written）換算で128G～512Gバイト品が72Tバイト，64Gバイト品が36Tバイトである。これらはRealSSD C300と同じ値であり，「通常の利用条件では十分にマージンがある」（Sykes氏）という。例えば，TBWが72Tバイトの場合，1日当たり40Gバ イトを書き換えても5年間の使用が可能という。

この発言、C300とC400シリーズどちらとも64GBはTBW36TBだと言っているように聞こえますが、実際は以下のようになっているみたいです。TBWは36TBでも十分多いと思いますが、より多ければ多いことに越したことはありません。

C300シリーズ Drive Lifetime (Total Bytes Written)
http://download.micron.com/pdf/datasheets/realssd/realssd_c300_2_5.pdf
C300 　　64/128/256GB 　TBW 72TB

C400シリーズ
http://www.micron.com/get-document/?documentId=6422&file=realssd_c400v_2_5.pdf
C400v 　64GB 　　　　　　　TBW 36TB
C400 　 128/256/512GB　TBW  72TB

上記の各種のデータや考察については、こちらの2ちゃんねるまとめサイトから引っ張ってきました。
→ 【Crucial】 Real SSD C300/C400 Part10 【Micron】/日刊・自作PC

また、SSDの寿命については、この辺のレポートを見ていたので、安心しています。
→ そろそろSSDの寿命報告が殺到する頃じゃないのか 【２ちゃんねる／自作PC板】
→ SSD耐久テスト

◆C300とC400のベンチマーク比較
→ RealSSD C400/Crucial m4 SSDをテスト：WinPCレビュー
SSDを使う用途がファイル保存用途ならSequentialRead、Wait（シーケンシャルリード、）の速度が速いC400の方が快適ですが、システムドライブに使うならRandamReadの性能が重要です。その点、C300の方がC400より、RandomRead 4Kと4KQD32の読み出し速度が速いという結果になっています。

→ 【Crucial】 Real SSD C300/C400 Part10 【Micron】/日刊・自作PC
調べてみるとやはり、現状はC300のほうが良いのでは？という意見が散見されます。

◆C300とC400の値段差
Micron Technology　RealSSD C400 64GB　(MTFDDAC064MAM-1J1)
→ Micron Technology RealSSD C400 64GB (MTFDDAC064MAM-1J1)｜価格比較サイト [coneco.net] コネコネット
最安値    ¥12,980    1GBあたり：¥202.8  価格帯：¥12,980～¥13,980

Crucial　RealSSD C300 64GB　(CTFDDAC064MAG-1G1)
→ Crucial RealSSD C300 64GB (CTFDDAC064MAG-1G1)｜価格比較サイト [coneco.net] コネコネット
最安値    ¥10,450    1GBあたり：¥163.3  価格帯：¥10,450～¥16,801

C300とC400の価格差は最安値で、約2500円の差がありますが、2000円位なら安定したものを選んだほうがいいかなと思いました。

◆その他の情報
情報を集めに行った下記の2ちゃんねるのスレは、ガチフリ・プチフリ問題で荒れているようです。スレを読んだ限りでは本当にプチフリなのかどうなのか、特定 条件によるものなのか断定出来ていない様子。IRSTのバージョンを変えたり、LPM(Link Power Management)を無効にすることで改善されるとの話や、改善されなかったという情報が入り乱れており、混乱しています。

【Crucial】 Real SSD C300/C400 Part11 【Micron】
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/jisaku/1301831568/

まとめ
各所のレビューなどでも書かれている事ですが、C400のファームウェアが成熟すればC300より良い仕上がりになるのかもしれません。現状（2011/4/22)ではTWBの量も含めてC300が良いと思いました。