アルミの強度が70年ぶりに大幅UPする可能性というニュースが凄い

10月8日付けで気になるニュースがマイナビニュースにあったので、メモしておきます。

兵庫県にある大型放射光施設『SPring-8』を活用した『4D観察』で、アルミニウムの真の破壊メカニズムを解明した事により、アルミニウムの強度を戦後70年ぶりに大幅アップできる可能性があるそうです。

→ アルミニウムの強度を70年ぶりに大幅にアップさせられる可能性 - 九大 | マイナビニュース - 2013/10/08
→ 2013_10_04_2.pdf - 九州大学プレスリリースPDF 2013/10/08


また、記事によると、アルミニウムの内部にある微細なポア(水素が充填された球状の穴)を製造時に入らなくする事で、レアメタルなどを使わずに、金属の持つ特性を最大数十%向上できる事が実証済みとの事。

日本、凄いですね！
実用化されれば、アルミ材が今と同じ強度で更に薄く軽くなりそうです。
既存のアルミ材も、今回判明した破壊メカニズムに対しての構造を追求する事で、強度が高くなる事が想定されます。
アルミ需要の膨大さと、今まで強度的な面でアルミ以外の金属が使用されていた部位に進化したアルミが使われる可能性などを考えると、物凄い利益の動きが想像できますが、現行のアルミとそのまま置き換えられるののか、それとも特殊素材として当面の間、一般的に使われない素材になってしまうのかが気になる所です。