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Home > ブログ > レビュー - PCパーツレビュー > サイズのファンコントローラー『風マスター2』をレビュー

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3年前の2011年に発売されたファンコントローラー(以下:ファンコン)
サイズ『KAZE MASTER II(風マスター2)』を購入したのでレビューしてみたいと思います。

Amazonで購入し、価格は3,981円でした。
株式会社サイズ | 商品詳細 |風マスター2 - KM05-BK - 商品紹介ページ


フラットボタン式の風マスターフラット2(KM-08-BK)と迷いましたが、「ツマミで回転数を弄りたい」という欲求があったので、こちらを選択しました。

■仕様
 名称(型番):風マスター2(KM05-BK)
サイズ:幅148.5×高さ42.5×奥行63mm(製品本体)、幅114×高さ20mm(表示画面)
入力:DC5VおよびDC12V(パソコン電源より供給)、出力:3.7V~12V(±10%)
ファンコン:4チャンネル、温度センサー:4チャンネル
VFD表示項目:ファン回転数・温度全チャンネル分(4つ)
出力電流:ファンコン1チャンネルあたり最大1A
温度測定範囲:0~100度(摂氏)/32~199.9度(華氏)
回転数測定範囲:0~9990rpm、測定頻度:2秒毎
重量:215g、パッケージ寸法・重量:180×71×203mm・400g
発売年:2011年11月製造国:中国

先に、良い所などをまとめます。
◎良い所
・VFD表示が綺麗で視野角が広い。
・ヒートシンクが付くなど、風マスター(初代)から改良された設計になっている。
・回転数ツマミで直感的な調整が可能。
・回転数ツマミが収納式で、フロントドア式のPCケースにも取り付けられる。
・設定がディップスイッチで手軽に変えられる。

×悪い所
・品質1(※ペリフェラルケーブルに不良があった)。
・品質2(※ネジ穴が微妙にずれていてPCケースに収めるのに苦労した。)

?どちらとも言えない所
・VFDパネル面が暖かくなる為、フロントドア式のPCケースに取り付けると気になる。
・VFD表示をOFFに出来ない。

それではレビューに移ります。


◆レビュー


■内容品



付属品は、取付けネジ、温度センサー用貼り付けシール、日本語マニュアル、ファンケーブル、温度センサーケーブル、電源ケーブルです。


■基板面、コンデンサ



基板上のパーツ配置は『風マスター(初代)』の時よりもゆとりがあります。(※以下初代基板)


基板面での初代からの大きな改良点は以下。(※初代2)
・ファンコネクタが小さくて間隔も狭い。 → コネクタが大きくなって間隔が広がり、配線しやすい。
レギュレータの発熱と、隣接するコンデンサ問題。 → ヒートシンクが付き、コンデンサは基板裏に。
・警告温度設定が固定(75℃)。 → ディップスイッチで手動調節(55~90℃)まで可能に。
・ファン起動が不安定な事があった → 『FAN起動エラー防止機能』搭載で、安定起動する様に。
・ファンが停止したままだと発火の可能性があった →『電圧供給制御機能』搭載で、ファンが停止しても15秒後に電圧供給が0になるので安全。


風マスター2も初代と同じく4チャンネル全てがレギュレータによる電圧可変方式なので、回転数を絞った分だけレギュレータに熱が発生します。
初代の時は、コンデンサの隣りにレギュレータがヒートシンク無しで配置されていた事もあり、レギュレータにヒートシンクを取り付けて熱対策をする処置が一部ユーザー間で流行りました。

また、初代では電圧を下げすぎるとPC起動時にファンが回転するのに時間がかかり強制アラートが鳴る事や、ファンが停止した場合に電圧供給を停止しないので発火の可能性がある事(※説明書に記述あり)などの問題がありましたが、風マスター2では解消されています。

尚、2014年3月に発売された風マスターフラット2(KM08-BK)では、レギュレータの制御プログラムが改良され、ヒートシンク無しでOKな程の低発熱になっている様です。
Twitter / Scythe_JP: KM08-BK(風マスターフラット2)に接続した3つのファン ...
Twitter / Scythe_JP: 45分ぐらい経過してますが、1900rpmを800rpmに回 ...
※Scythe公式Twitterより

・側面

電解コンデンサは内側に配置されています。


使われている電解コンデンサは、中国メーカー『Chengx』のものでした。
耐熱性のある105℃品ですが、品質については不明です。
コンデンサメーカー一覧サイト - その他のコンデンサC項目- Chengx

!問題発生
PCへの組み込みの前に問題が発生。

PCに組み込もうとしたら、付属するペリフェラル4pinケーブルのGNDケーブルが1本だけスポっと抜けてしまいました。
原因は、内部ピンとの「加締め(カシメ)」の甘さ・・・。
こういう物は検品で弾かれそうなものですが、中国製という事でお察しです。
組み込む前に判明して良かったと前向きに考える事しました。

・修理
コネクタ内に残ったピンを抜いて、自力で加締め直しです。

ピンが抜けない様にする為の「返し」が、ピンクの矢印の所に2つあるので、これを精密ドライバーなどで押し込むとピンを外せます。


こちらは加締め直した後の写真です。
2つの加締め(青の矢印)をドライバーなどを挿し込む事で広げてGNDケーブルを挿し直し、ペンチで加締め直しました。
そして、精密ドライバーなどをピンの穴に入れて返し(ピンクの矢印)を横に広げ、コネクタに挿し直し、軽く引っ張って抜けない事を確認したら修理完了です。


風マスター(初代)との比較、気になる所



上が『風マスター2』で、下が推定稼働日数:1,990日以上経過した『風マスター(初代)』です。
表示パネルは『VFD(蛍光表示管)』で、視野角が広いパネルとなっています。

初代の方は、経年劣化でVFDが暗くなってしまっていて、特に温度表示の消え方が酷いですが、風マスター2では改善されているのか気になる所です。

外装で初代からの改良点は以下。
・回転数ツマミ搭載 → 収納出来る回転数ツマミに変更。

ツマミが収納出来る事で出っ張りが無くなり、フロントドア(前扉)式のケースにも取り付けられる様になりました。
ツマミをカチッと押して出し入れする感触が気持ち良いです。

また、ツマミを回す時の手応えが、かなり軽かった初代の時と違って重くなっています。
最初は「微妙になったかな?」と思いましたが、慣れれば特に問題は無かったです。


・気になる所
風マスター2をフロントドア式のPCケースに入れた場合に気になる点ですが、ドアを閉めておくとパネル面が暖かくなります。
VFDの熱が理由の1つです。ファンコン機能を使うとレギュレータの熱がパネルの方にまで伝わって更に暖かくなりました。
フロントドア式のPCケースで使う場合、VFD表示は見えないので普段はOFFしておけたら良いなと思いますが、VFDのON/OFFボタンが付くのは後続モデルの風マスターフラット(KM06-BK)からとなっています。

後、私の環境だけの問題かもしれませんが、風マスター2を取り付ける時に5インチベイに収まらなくて苦労しました。
どうやら、片側のネジ穴の位置が僅かにズレている事で固定の際に斜めになってしまうのが原因の様でした。
最終的に力技で押し込みましたが、メキメキと音がして壊れそうだったので、片側の固定だけに止めておけば良かったかもしれません。

・その他 (初代と同じ)
ファンOFF機能は、冬場に一部のファンを止めておく時などに便利です。

温度センサー(サーミスタ)はよくある薄型のタイプで、折れたりするとスグに壊れます。
一応、予備のセンサーが付属されていますが、取り扱いには注意が必要です。


■動作テスト


風マスター(初代)と2で、ツマミを回した時の表示回転数(rpm)をチェックしてみました。
具体的には、フル回転時と、ファンが安定した動作をする最低電圧時、それと安定電圧を下回った時の挙動です。

【 テストファン:サイズ NB-eLOOP B12-1 (800rpm±10%、定格電流:0.03A、起動電圧:5.4V)

・初代 :840~780rpm(フル回転) → 480~390rpm(低電圧) → 0rpm

・2      :840~780rpm(フル回転) → 510~480rpm(低電圧) → 630~480rpm

風マスター初代と2でコントロールできる可変電圧は『DC3.7V~12V±10%』と同じ範囲ですが、挙動は違いました。
初代は、安定した動作の最低電圧を下回るとスグに0rpmになってしまいますが、風マスター2では0rpmにならずに回転数がやや増える様になるので、初代の時よりも安全に調節出来ました。
また、風マスター2の場合、例えファンの回転が止まっても15秒後に電圧供給を切ってくれるので、その点でも安心安全な感じです。


◆まとめ


ペリフェラルピンが抜けるなど問題もありましたが、風マスター(初代)にあった色々な問題が2では解消されており、ツマミが出し入れ出来るギミックも気持良く使えるので、かなり満足しています。

出来ればVFDのON/OFF機能があれば最高なので、もしも3が出るならば追加して欲しい所です。



▼Amazonリンク


サイズ ファンコントローラー 風マスター2 ツマミ収納可 5インチベイ 4チャンネル KM05-BK

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