野生でカエルを食べているカマキリの図

間が空きましたが、7月16日の朝の出来事その2です。
その1→ アリのエサを横取りするカエル

庭で園芸作業をしていた所、カエルを食べているカマキリを目撃しました。
(※写真や詳細は続きにて掲載しますが、軽くグロい写真なので、興味のある方だけ御覧ください。)

食べられているカエルは『ニホンアマガエル』、カマキリは『オオカマキリ』か『チョウセンカマキリ』の褐色型で、6齢か7齢の幼虫です。(※カマキリの体長は約7～8cm(触角含まず))

小さい頃のカマキリはカエルの恰好のエサですが、成長して体格が勝るようになると、今度はカエルがエサとなってしまうという弱肉強食の現場でした。

 
こちらは、別な写真をトリミングしてアップにしたものです。
発見した時、既にカエルは絶命していてピクリとも動かず、4分の1程食べられた状態でした。

暫くの間、モシャモシャと美味しそうにカエルを食べるカマキリを観察していたのですが、この後カエルをポトリと手放しました。

手放した直後の写真です。
最初、カメラに驚いて落としてしまったのかと思いましたが、単に満腹になったから手放した様で、直後にカマを舐めて手入れを始めました。


引きで撮影した写真です。
複眼でカメラや私の姿は見えているハズですが、そんな事はお構い無しで逃げる様子もありませんでした。


カマキリのアップと全体像です。
手入れ中は、ゆらゆらと体を揺らして枯れ葉を演出していました。


そして、お手上げ状態で天を仰ぎながら絶命しているカエルです。
瞳孔は開ききっていますが、目はまだ濁っておらず、新鮮な状態なのが分かりました。
体に付着している赤い物はカエルの血です。
カエルはカマキリには大きすぎる獲物だった様で、かなり食べ残されました。

後日、残されたカエルを確認しましたが、この形でカラカラに干からびてミイラ化していました。
アリなどは掃除してくれなかった様です。


尚、カマキリの種類についてですが、『オオカマキリ』の可能性が高いと考えています。
顔の特徴で、オオカマキリに見られる頭中央の明瞭なラインや、尖ったラインが見られたのが根拠の1つです。

(※見分け方は以下のブログさんが詳しくて大変参考になりました。)
→ 類似☆ オオカマキリ × チョウセンカマキリ　比較図Ⅰver.1.1 : 蝶鳥ウォッチング
→ チョウセンカマキリ : 蝶鳥ウォッチング

根拠2つ目は、『翅芽(しが)』(※羽になる部分)に茶色っぽい模様がある事です。

オオカマキリの成虫は『羽が焦げ茶色』という特徴がある為、この色が受け継がれるならばオオカマキリの可能性が高くなります。
実際に受け継がれるかは、捕まえて成虫になるまで育てなければ分からないので、捕まえておけば良かったと後悔しているのですが・・・可能性は高いかなと思います。