日本アンテナ かんたんF型コネクター10個セットと、取り付けのコツ

近くのホームセンターで、『日本アンテナ かんたんF型コネクター』が10個パックでお安く売られていたので買ってきました。
普通は2個セットで360～420円位しますが、10個入りで1500円でした。
つまり、2個辺り300円の計算になるので、沢山ケーブルを作りたい場合はかなりお得感があります。

この商品はアンテナのF型コネクターで、最大のメリットは一般的なコネクターと違って何度でも外して使える(やり直しも出来る)事です。
一般的なコネクターより割高になりますが、やり直しが出来るというのは精神的に楽なので愛用しています。
せっかくなので、コネクター取り付けのコツをメモしておきたいと思います。


尚、このコネクターは5C-FBの太さ用です。
5Cは注意書きがありますが、なんとか固定できるようです。4Cや3Cでは細くて固定できません。

　
左：1、ケーブルを必要な長さにカットして先端の10mmに印をつけます。
右：2、ケーブルを押さえながら、印をつけた所をハサミで軽く挟み、ハサミを一周させて輪っか状の跡がつくようにします。

　
左：3、ハサミの跡が残ります。
右：4、ハサミの跡をガイド線として、軽く力を入れながらカッターを一周させ、薄く切れ込みを入れます。力を入れすぎると中の偏組線やアルミ箔まで切ってしまいます。「切れたかな？」くらいの感覚で十分です。

　
左：5、斜めに切れ込みを入れます。画像では解りやすくペンでガイドを引いています。説明書のように横ではなく、斜めに切れ込みを入れるのは、このほうがムキやすくなるからです。
右：6、切れ込みにそって爪を挿し込んで指で切れ込みの端をつかんだら、力を加えながらむいていきます。

　
左：7、外被の被覆をはがすと、金属のあみあみ「編組線」が登場します。これを軽く指で中から外に弾いていきます。
右：8、広がりました。

　
左：9、偏組線を写真のように外側に折り曲げます。
右：10、端から7mmの所に印をつけます。自分で判るなら爪でアルミ箔に跡をつけるだけでも良いです。


　
左：11、次の工程でカッターの軌道が曲がりやすいのでガイド線を入れます。軽くハサミでつまんで、アルミ箔がグチャグチャにならないように一周させて全体に跡をつけます。切れ込みは入れなくて良いです。
右：12、ハサミで付けたガイド線にそって、ちょっと深めにカッターで切れ込みをいれます。中の芯線を傷つけないようにしてください。

　
左：13、アルミ箔を取ります。
右：14、ペンチで掴みます。ペンチが無い場合は洗濯バサミで掴むと良いです。

　
左：15、ペンチや洗濯バサミでガッチリ掴んだら、ペンチや洗濯バサミをペットボトルの蓋を取る感覚でまわして、白い絶縁体部分をネジ切り、引っこ抜きます。
右：16、F型プラグに入りやすいように、ペンチのニッパー部分やニッパーで、先端を槍のように加工します。


左：17、かんたんF型コネクターをネジをまわすように固定します。ネジが回らなくなったらもう抜けません。
カシメ部分はネジで止める形式の為、ペンチでカシメる一般的なものに比べて横にまわす力には弱いですが、ネジが偏組線にガッチリ食い込んでいる為、ちょっと緩んだくらいでは受信感度に問題は出ません。



完成です。
慣れると一連の加工作業が2～3分で終わるようになります。


※2014/11/17：最終更新