HISのグラボ『H567Q512』を準ファンレス化

2011年5月に購入したHISのRADEON HD5670搭載グラボ『H567Q512』。その外排気クーラーIcQから異音が発生する様になってしまったので、処置として準ファンレス化しました。
今回は、その方法についてメモして置きたいと思います。

尚、『H567Q512』に関する購入当時の記事は以下です。
→ RADEON HD5670の低消費電力化に挑戦、それとレビュー

■ファンレス化した『H567Q512』

こちらが、ファンレス化した『H567Q512』となります。

元々、 『H567Q512』のIcQはとても静かなクーラーシステムだったのですが、使用してから約2年目の2013年1月に、突然、IcQのファンが「カラカラ」と異音を出し始めました。
回っているファンの軸を下から指で短時間押さえつけると、異音を一定期間出さなくなる様になるので、当面の間はそれで凌いでいたのですが、次第に効果が薄れてきて、「ガガガガガガ」と爆音を出すように・・・。
仕方ないので、同年11月に修理する事にしたのですが、ファンの軸に油を注してファンを延命させるよりも、グラボをファンレス化して、別なファンで風を当てた方が良さそうだなと思ったので、ファンレス化する事にしました。

■購入時の『H567Q512』

こちらは購入時の状態です。このファンとカバーを取り去ります。
ファンを取り外すのに必要な道具は、プラスドライバーと爪楊枝だけです。

■IcQとボード

IcQとボードですが、ネジ止めだけのシンプルな構造でした。

■取り外しヶ所
  
まず、赤い矢印部分のネジをボードの裏から4ヶ所外しますが、透明なスペーサーが4つあるので無くさない様にします。
次に、青い矢印部分のネジを3ヶ所外すとファンとヒートシンクが分離されます。
最後に黄緑の矢印のファン用電源コネクターをボードから外しますが、ファンの電源コネクターを抜くにはコツがいります。

■コネクターの抜き方

コネクターには返しになっている爪があり、力技ではボードから抜けなくなっているので、爪楊枝などを隙間に差しこむ必要があります。
爪楊枝を差し込んだ後は、コネクターを引き抜くだけです。

後は、ヒートシンクだけをボードに取り付ければファンレス化完了となります。

■ファンの風を当てて準ファンレス化
GPUの温度をモニタリングした所、負荷を与えなければ風を当てなくても何とか運用出来そうな事が分かったのですが、負荷を与えた時はグングン温度が上がっていくので、一応、風を当てる事にしました。
風は、PCIスロット用のファン固定ステイで12cm静音ファンを固定し、サイドから当てる形です。

この方法は、外排気のIcQクーラーと違い、温かい風がケース内に拡散するデメリットがありますが、IcQを使っていた頃よりも更に静音化した事と、好きなファンを使える事がメリットです。

■考察・まとめ
この手の外排気クーラーでの軸音と異音発生の報告は結構見たことがあり、軸音の方はRADEON HD5850のリファレンスクーラーで経験済みだったので、異音も経験出来た事は経験値的に良かったとポジティブに考えています。

異音が発生するまでの日数は、ザックリと計算した所、約575日(13,800時間)程度でした。長持ちとは言えませんが、もった方かなと思います。