【2014/1】気になっていた、井の頭池の『かいぼり』の情報をメモ

今月、2014年1月21日に「水を抜いたら大量の自転車が出てきた」と、ニュースになっていた東京、井の頭公園・井の頭池の『かいぼり(掻い掘り)』が気になっていたので、情報をメモしておきたいと思います。

◆情報をメモ

■『かいぼり』前・中の情報
『かいぼり』が始まる前の情報を含むTwitterまとめはこちら。
→ 何が出てくる？井の頭池の水を全部抜いちゃう「かいぼり」実施 - NAVER まとめ

驚いたのは、この1枚の絵に関する情報です。

江戸の水源として江戸時代から有名であった井の頭池

歌川広重「名所雪月花　井の頭の池弁財天の杜雪の景」。かつては池の底が見え、水泳場もありました。古い写真を見ると、ヨシやガマが生え、水面にスイレンの仲間の葉が浮いてるのがわかります。

→ 水辺の再生｜水と緑部会｜井の頭恩賜公園100年実行委員会［公式サイト］

「江戸時代以前の東京は沼地・湿地帯だった。」、「東京駅の地下からは今でも大量の湧き水が出ていて処理している」、「お茶ノ水の由来は、お茶に使える清水が湧き出ていたから」といった、東京と水に関わる話はTVで色々と観た事がありますが、まさか、江戸時代に池の底が見えるほど綺麗な池があったとは衝撃的で、当時の素晴らしい光景を想像してヨダレが出かけました。

■井の頭池の位置
井の頭池の位置もメモ。
→ 東京都三鷹市井の頭４丁目１ 井の頭池 - Goggle MAP

都内の井の頭池から1つの川が始まっている形になっていて、興味深いです。

■『かいぼり』の様子と、おさかなレスキューイベント
1/25・26には、ボランティア等による清掃と在住生物の捕獲作戦が行われたそうです。
→ かいぼり｜水と緑部会｜井の頭恩賜公園100年実行委員会［公式サイト］
【おさかなレスキュー隊】
3回実施、対象：小学生以上、定員：各回50名程度、費用：30円(保険料など)　持ち物：持参
この費用は・・・どういう計算と保険なのか凄く気になります。

このイベントが含まれるTwitterまとめは以下。
→ 【閲覧注意】井の頭公園・井の頭池の「かいぼり（水抜き→日干し）」で出てきたもの・出てくるもの - NAVER まとめ

→ Twitter / InokashiraZoo: 1月25日、井の頭池のかいぼりイベントの1日目がおこなわれま ..

※井の頭自然文化園［公式］さんのツイートより。
楽しそうでもありますが、冬という事もあり、寒そうです。

→ Twitter / sarina717777: 井の頭公園 ...

※sarina717さんのツイートより。
上の写真の魚は、特徴的な体の模様と大きな口を持つ、ブラックバス(オオクチバス)です。
捕獲された在来魚と外来魚は分別され、外来魚は適切に処分(肥料業者に引き渡されて魚粉に加工)されたそうです。

また、Youtubeにも井の頭池の『かいぼり』動画が挙がっています。
→ 『井の頭池 かいぼり』：検索結果  - YouTube

→ 井の頭池底あらわ　外来魚駆除、１ｍ超ソウギョも - YouTube

この動画の最後の方に出ていますが、在来魚は水を抜いていない池に放流された様です。

子供の頃、友達と一緒に堀のかいぼりを見た事があるのですが、水の底から巨大な鯉やフナが出てくるのを、ワクワクしながら日が暮れるまで見ていた記憶があります。
上の動画に『かいぼり』を見に来た沢山の子供達が映っていましたが、あのワクワク感は今も昔も変わらないのだろうなと思いました。
近場なら私も見に行きたかったです。

尚、池から出てきた自転車は、どれだけ回収されたのかというと、250台も回収されたとの事。
1970年までに池の泥を取る工事をした事から、その後、約44年のうちに池に入れられた可能性が高い様です。
→ 東京新聞:池の底には自転車２５０台　井の頭池「かいぼり」でまさか…:社会(TOKYO Web)
引き上げられた自転車は、1台処分するのに1,000円かかるそうです。


■Twitterには釣りツイートが拡散
数日ぶりにTwitterの検索TLを覗いた所、ネタ・・いや、釣り画像のツイートが大量に拡散されていました。
→ 「井の頭池のモビーディック」コラ画像と判明 - Togetterまとめ

まとめによると、本物の情報も流している人が流した釣りツイートとの事です。
検索TLを見る限りでは、ネタと分かっていて楽しんでる人と、ダマされている人が入り混じっている様子でした。
Twitterは、2011/3/11の大地震の後辺りから急激にデマや釣りツイートが増えだした感があるので、違和感のある怪しい情報は、まず疑った方が良いですね。

(ちなみに、該当リツイートは「井の頭池 -モビーディック」という風に「-」をつけて検索すれば、検索TLから消えます。)

※追記：コラ元の画像
→ 404 Not Found ※掲載元の画像は消失
→ 世界初！深海で泳ぐダイオウイカを撮影＆放送 NHK 史上初の快挙! - NAVER まとめ

ダイオウイカ研究の権威、国立科学博物館 窪寺恒己 博士

→ Thumbnails Summary ※掲載元
→ 青魚倶楽部：パーカーホ(Pla Caho)

世界一の巨大鯉 タイのパーカーホ 110kg



今年の『かいぼり』は3月までで、しっかりと池底を干してから水を入れるそうです。
また、効果が無ければ1年毎に行っていく事もあるそうなので、何か気になる情報を見かけたら書き足そうと思います。


※以下全て追記

■『かいぼり』以降、2014年まとめ

■2月の大雪
2月に入ると7日～9日にかけて各地で大雪が降り、東京でも積雪を観測。
井の頭池に雪が積もる光景は綺麗で珍しいという事で、Twitterなどで話題にあがりました。

→ かいぼり | Dorothy!!! ※当時のパノラマ写真を掲載しているブログさん

井の頭池が真っ白なんて、水がないからで。なんか幻想的だったのです。銀世界でした。 pic.twitter.com/U3qXjBd4zp

— sanaenpitu (@mogmogmoutonton) 2014, 2月 8

井の頭池も真っ白 水抜いてるてて、13年ぶりの大雪って事はめっちゃレアじゃない？＼( 'ω')／ pic.twitter.com/I97rtr1e05

— てつお (@tetu7118) 2014, 2月 9

やがて、その雪が溶けて池に水が溜まり、池底の乾燥が停止。
また、2月の14日～16日にかけても雪が降り積雪を観測。

かいぼり×雪×月 別ver. #かいぼり #井の頭公園 pic.twitter.com/6qe6E5GQRf

— 玄斗[Gento]@DF両日A-45 (@bokswitter) 2014, 2月 16

この時も池底の乾燥が止まりました。

これについて、かいぼり関係者の方は4月の記事で誤算だった事を語っています。
→ 2度の大雪が誤算だった「かいぼり」　井の頭公園100年に合わせあと2回実施へ （THE PAGE） - Yahoo!ニュース

「かいぼり」作業を取り仕切ったNPO法人「生態工房」の土屋真理絵さん（25）は、東京に降った2度の大雪で「池底の天日干しが十分にできなかった」と悔やむ。

■4月の桜
満開になり散りだした井の頭池の桜も幻想的だとTwitterなどで話題にあがりました。

桜の絨毯 pic.twitter.com/cFPfqLfHnN

— ゆーすけ (@ysk_photo) 2014, 4月 4

新入学のおチビさんやらおねーさん方行き交う昼前の井の頭恩師公園。舞い落ちた桜は茶色くて汚ちゃなかったりもしますが、これはこれでまた一興でございます。 pic.twitter.com/XvYgJTZ9Ur

— いまざきいつき \m/ (@itsuki_imazaki) 2014, 4月 8

@bakusankichi こちらでスゥ。 “@gyoen_: 井の頭公園からこんにちは。井の頭池は益々ピンク度が増し桜池に変身中です。まだ桜は見頃で早くからブルーシートを敷く場所取り隊が出動中。しっかりルールを守って楽しんで下さい pic.twitter.com/Zg9E8VEixq”

— スゥ。(おきざりスゥ。沖座里雛) (@_tweet_sue) 2014, 4月 11

井の頭公園の桜。三脚、長時間露光で撮りました pic.twitter.com/DOn1WtCNYp

— なぎ (@25nya) 2014, 4月 11

■かいぼりの成果
雪などで冬場の乾燥が上手くいかなかった井の頭池のかいぼりですが、10月の以下の記事で成果が出た事が報告されました。
→ 2014年10月7日ニュース「井の頭池『かいぼり』で休眠から絶滅種復活」 | SciencePortal

夏には池の水の透明度が大幅に向上し、井の頭池で絶滅したとみられていた水生植物の シャジクモやヒロハノエビモなどの絶滅危惧種や希少種が約半世紀の時を経て復活した。
これらの植物は、かつて水草が豊かだった時代に実った種子が池に堆積 した泥の中で休眠しており、「かいぼり」による環境改善に応答して発芽したと考えられる。

長期間休眠状態の種から発芽というと、2000年以上の時を経て復活した『大賀ハス』を思い出しました。
記事によると、土の中で休眠中の種を『土壌シードバンク』と言うそうで、発芽実験で確認されているもので、まだ復活していない希少種もあるそうです。
復活の続報が待たれます。


尚、井の頭池のかいぼりは、井の頭公園が開園100周年を迎える2017年までの間、1年置きに行われる様です。

■2015年

その後の情報を探している中、以下の記事を発見。
→ かいぼり後も井の頭池西側の悪臭はなくならないの？

かいぼり後もアオコや悪臭の発生は止まらなかったという情報です。
原因は、富栄養化と低酸素状態によるもの。

池が木に囲まれており落ち葉が池に貯まる、水の流れが少ない、新しい水の流入が少ない、水草が少ないという状況だと抑えにくい問題なので、窒素吸収に優れたヨシを植えたり、酸素を入れるためのマイクロナノバブル発生装置を置くなど、効果の高い水質浄化も同時に行うべきだなと思いました。

■2016年～2017年

この件で各地の自治体やTV関係者から注目されたのか、かいぼりのニュースが増え、TVでかいぼりする企画も出てきました。

関東圏だと2016年10月9日に、日本テレビにて放送されている『鉄腕DASH』の1企画、『新宿DASH』の土を作る材料として池のかいぼりが行われ、底に溜まったヘドロが使われました。

→ ザ！鉄腕！DASH！！ - ※放送内容

また、2017年1月15日には、テレビ東京にて放送されている『日曜ビッグ』の1企画、『池の水ぜんぶ抜く！』が開始。
長時間に渡る水抜きorかいぼりが放送されて話題になり、番組に多数の依頼が寄せられ、その後も複数回放送される事となりました。

→ テレ東で『池の水をぜんぶ抜く』番組が放送→1000匹くらい外来種を駆除したり巨大岩をぶっ壊したりでテレ東版の鉄腕DASHになってる - Togetterまとめ - ※6/25放送分

かいぼりなどと一緒に度々TVで取り上げられ、すっかり有名になったアリゲーターガーや、カミツキガメといった外来種が居ますが、合わせて「外来種が可哀想」という声が年々大きくなってきているのが気になる所です。


※2017/06/29：最終更新